粉 薬とカプセル剤
粉 薬
粉薬には、散剤と顆粒剤があります。さらに顆粒剤の中に細粒剤が含まれます。
日本薬局方では、「散剤は経口投与する粉末状の製剤」、「顆粒剤は経口投与する粒状に造粒した製剤」と定義され、製法の違いにより分類されています。
*造成とは、散剤に賦形剤などの添加剤を加えて混和し均質にした後,適切な方法により粒状にすることです。
■散剤
散剤は経口投与する粉末状の製剤
大きさは、18号(850 μm)のふるいをすべて通過するものです。
メリット
- 錠剤やカプセル剤に比べて、量を調整しやすい。
- 2種類以上の薬を混ぜ合わせやすい。
デメリット
- 飛散しやすい。
- 携帯に不便。
- 飲み込みにくい場合がある。
- 苦味や匂いが強い場合がある。
■顆粒剤
顆粒剤は経口投与する粒状に造粒した製剤
大きさは、10号(2.00 mm)のふるいをすべて通過するものです。
■細粒剤
顆粒剤のうち30号(500 μm)のふるいに残留するものは全量の10%以下のものです。
メリット
- 投与量を調整しやすい。
- 錠剤などに比べ服用が容易で、即効性が期待できる
- 2種類以上の薬を混ぜ合わせやすい。
- 散剤に比べて粒子径が大きいので、飛散性は少ない。
デメリット
- 湿気等保存性に劣る場合がある。
カプセル剤
カプセル剤とは、有効成分を含んだ粉末や液状の薬物を、カプセルに入れたくすりです。カプセルは、ゼラチンやヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの可溶性素材で作られています。
カプセル剤には、大きく分けて「硬カプセル剤」と「軟カプセル剤」の2種類があります。
■硬カプセル剤
粉末の薬物を充填したカプセルです。ゼラチンを主成分とし、水で溶解して成型します。硬カプセル剤は、形状や大きさの自由度が高く、多様な薬物を充填することができます。また、苦味や刺激などの不快な味や臭いをマスキングする効果もあります。
■軟カプセル剤
液状の薬物を充填したカプセルです。ゼラチンにグリセリンやソルビトールなどの可溶性素材を添加し、弾力性を持たせた基剤を用いて成型します。軟カプセル剤は、油状の薬物や、苦味や刺激の強い薬物にも適しています。